小学校(算数)で勉強した「かけ算の使い方」「わり算の使い方」を重視した解説シリーズです。
「かけ算順序」という言葉で表されるところです。
この言葉については、教育についてあまりくわしくない人たちが、表面だけをみて批判することが多いですが、小学校で勉強しているのは、ここで示している考え方ができるようになるための必要なステップです。
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二酸化炭素CO₂について、次の各問いに答えよ。
(原子量:C=12、O=16 アボガドロ定数:6.0×10²³/mol)
① 3.0 molには、何個の二酸化炭素分子が含まれるか。
② 1.5mol の質量は何gか。
③ 0.25mol の体積は標準状態で何Lを占めるか。
(1つ分)にあたる数値を見定め、それが(いくつ)あるかをかけるのが、かけ算の使い方の基本です。
窒素分子N₂ について、次の各問いに答えよ。
(原子量:N=14 アボガドロ定数:6.0×10²³/mol)
① 窒素分子N₂ 2.4×10²⁴個の物質量を求めよ。
② 窒素分子N₂ 5.6g の物質量を求めよ。
③ 標準状態で11.2Lの窒素分子N2の物質量を求めよ。
〇〇の中に□□は「いくつ分」ふくまれるか?
小学校で勉強した、わり算の重要な使い方の延長です。
1.1gの二酸化炭素CO₂が占める体積は、標準状態で何Lを占めるか。(原子量:C=12、O=16)
物質量(mol)というのは「道具」です。
「1つ分」さえ意識できれば、比例式で簡単にさばけます。
酸素5.6Lの質量は何gか。また、含まれる酸素分子は何個か。(原子量 O=16)
物質量(mol)という便利な「道具」を、自在に使いこなしましょう。
次の各問いに答えよ。(原子量は、H=1.0、O=16)
① 水H₂O 12gの中には、何個の水分子が含まれるか。
② 二酸化炭素分子1.8×10²³個の質量は何gか。また、体積は標準状態で何Lを占めるか。
標準状態での密度が1.34g/Lである気体の分子量を小数第1位まで求めよ。
標準状態で280mLの質量が0.80gの気体の分子量を求めよ。
標準状態の空気の密度は何g/Lか。ただし、空気はN₂とO₂の体積比が4:1の混合気体とする。(原子量は、N=14、O=16)