アクティブラーニングの正体とは?②

 

「発表の機会を増やす」「討論の場をつくる」

そのようなイメージばかりが先行している「アクティブラーニング」。その本質に迫るブログです。

 

前回のブログ「アクティブラーニングの正体とは?①」はこちらをクリックしてください。

 

アクティブラーニングの正体とは?②


前回は1年生学調理科で出題された問題で「PET(ペットボトルなどのペットのことです)」などが答えになる問題を紹介しました。

 

そして高校の化学では、

 

①理論化学、②無機物、③有機物、④高分子化合物

 

の順で勉強することを紹介しました。


PETなどのプラスチックは、この④に入ります。

高校化学では、プラスチックは一番難しい一部の人たちだけが勉強する内容として扱われています。

 

そのイメージが強いので、今まで中学のテストでこのような問題が避けられていたのでしょう。

 

しかしプラスチックはとても身近なものなので、変といえば変です。

身近にある大切なものほど、よく扱うべきですよね。

 

それがアクティブラーニングの一側面です。

 

 

 

高校の理科の導入科目「科学技術と人間生活」でも、従来の学習順序や今まで考えられていたような各単元の難易度にかかわらず、より実際の生活に密着している内容をとりあげていくという動きがありますが、この教科自体を受験科目として扱う大学はほとんどなく、あまり機能していません。(高卒認定試験などでは、よく機能しています。)

 

中学の理科で、このようなことを補う傾向はどんどん強まるでしょう。

アクティブラーニングが目指しているところでもあります。

 

 

なお、ついでに言っておきますとプラスチックって、とても重要です。

 

 

日本語のプラスチックは意味がしぼられていますが、英語のplasticは石油製品(石油からつくられる製品)全般を意味します。

 

 

大まかにいうと2つの系統に分かれ、・・・

少し硬めの日本語でいうところの「プラスチック」と、やわらかめの「ビニール」、

 

この2つとも英語でいうとplasticです。(中学生用の辞書でplasticを調べると、「ビニール、プラスチック」のようにのっています。)

 

 

昔、(昔といっても大昔ですが、)「石器時代」から「鉄器時代」に代わりました。

 

天然の資源から、金属を取り出しうまく利用できた民族がそうでない民族を支配してきたという歴史があります。

 

大きな視点でいいますと、つい50年位前までは鉄器時代だったといえます。

 

300年位前の産業革命から、様々な機械製品が生み出されてきましたが、そのほとんどの材料は鉄です(自動車などをイメージするといいです。)

 

 

今、身の回りをみてみましょう。

 

わかりやすいところでいうと「服」などもそうです。

「ナイロン」も石油製品(plastic)の一種です。

身の回りのいたるところにプラスチック製のものがありますよね。

消しゴムなんかにもプラスチック消しゴムと書いてあります。

 

これが一体どういうことかというと…

 

大昔に「石器時代」から「鉄器時代」に代わりました・・・

それと同じ規模で

現在「鉄器時代」から「プラスチック時代」に移行したといえるのです。

  

ペットボトルの飲み物が出てきたのは、私が小学高校学年から中学生になる頃の話です。

中学生のみなさんが思っているよりも最近の話だということです。

はじめてペットボトルをみたとき、不思議な気がしたのを覚えています(それまでジュースといえば、カンかビンが当たり前でした。)。

 

 

このように石油は、

エネルギー源としてだけでなく、原材料としても大きな役割を担っています。


 

次回は、「天気」の問題で出題傾向の変化をみていきます。

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以上です。

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富士宮教材開発

 

井出真歩



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