うちの子文章題が苦手でどうしよう?とお悩みのお母さま・お父様へ・・・④
「ある考え方を知れば、いきなりできるようになる。」なんて、勉強とはそんなに簡単なものではありません。安易な解法テクニックに頼らず正しい勉強を続けていくことで、ある時、急にわかるようになっていくものです。(もちろん、あるきっかけで急にできるようになるというシチューエーションはいくらでもあります。井出進学塾にもきっかけになり得るメソッドがいくらでもあります。しかし私たちは、それらだけに頼りません。どんな方法でも、生徒さんによってうまくいくときといかないときがあるからです。)
えっ、なになに?
「分数とか小数とかの話を聞きたいんじゃないんだ。うちの子はもっと根本的なところからわかってないようなんだ。」ですって?
そうかもしれませんね。
文章題がどうのこうのという前に、基本的な計算力は絶対に必要ですし、整数の範囲でも、もっと考えてみる必要がありますね。
まず「かけ算かわり算かわからない」ということはありません。
もっと根本的に「かけ算そのものがわかっていない」「わり算そのものがわかっていない」というのが正しいです。
かけ算、わり算の計算ができる(適切な場所で暗算ができる)とういことは、かけ算やわり算の意味がある程度わかっているということです。簡単な文章題なら、何をやればいいのかわかります。
(文章題に必要なのは決して「読解力」ではありません。「コミュニケーション能力」という方が適切だと思います。この場合、お子さんの方が、かけ算・わり算ができるので、相手(問題)が何を求めているのか簡単に判断できた、ということです。)
今、小学校3年生のめいっこが私のところに遊びに来ています(5月の話です)。
「18個のアメを3人で分けると何個ずつになりますか?」
「18個のアメを3個ずつ分けると何人に分けられますか?」
2つの問題のちがいについて、一生けん命私に説明しています。
(ものすごくよい勉強法ですね。)
お父さん・お母さんに、この2つのちがいを説明しろといっても、どちらもわり算ということはわかるでしょうが、ちがいの説明はすぐにはできませんよね。
でも、こういうことが大切なのです。
お父さん・お母さんも今は覚えていないでしょうが、3年生の初めでこういうわり算の意味をしっかり習って納得できたので、その後無意識だとしても文章題や小数のわり算にも対応できたのです。
そういう一度でも納得するという過程が必要なのです。
学校の先生たちはもちろんこういうことをわかっています。
しかし、正直に言いましょう。
家庭教師、個人塾、または大手計算教室のフランチャイズの先生たちのほとんどは、こういうことまで理解できていません。(もちろん、立派な指導をされている先生も多数いると思います。私のところによせられるご相談からの見解です。)
彼らの口ぐせは「むずかしく考えないように。」
生徒がむずかしく考えすぎるから悪い、というのが彼らの基本的な考え方です。
本人たちはそれが自分の指導理念だと思っているかもしれませんが、もう少し真剣に考えてもらいたいですね。
しかし、文句ばっか言っていても仕方がありません。
親御さんがしっかりすれば大丈夫です。
そういう先生にお子さんの勉強を頼む状況になったとしても、親御さんがうまく働きかけて使いこなしてください。
こちらのブログや、サイト内の無料教材を利用していただければ、何よりです。
最近「かけ算やわり算そのものがわかっていない」ということに対し、できる子はこういうことが何となくでもわかっているからできる、 そういうところを形にした教材の作成に入ったところです。
もう少しお待たせすることになりますが、ご期待ください。
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