③うちの子文章題が苦手でどうしよう?とお悩みの小学生のお母さま・お父様へ・・・

うちの子文章題が苦手でどうしよう?とお悩みのお母さま・お父様へ・・・③

 

前回は、実際に問題をみてもらい本当に読解力の問題なのかを考えもらいました。

 

前回のブログ②はこちら 

 

 

今回は、教科書でどのような説明がされているかをお話しします。



それでは、私がいろいろ言う前に、まず教科書でどのように説明されているかみていきましょう。

 

 

前述のとおり、厳密な意味での説明は不可能です。

そこで教科書でも正式な説明に入る前に、8.4÷2.4でいいんだと納得しやすいように、こういう考え方があるんだという考え方を同じ学年の小学生が思い付いたという形で2つ紹介しています。

まず、それから紹介します。

 

 

①の考え方

 

「2.4mの中には0.1mが24個、8.4÷24=0.35。つまり0.1mの重さは0.35g。1mの重さは0.35×10=3.5g。」

 

 

②の考え方   わり算のきまりを利用

「2.4mで重さが8.4gということは24mで重さが84g。1mの重さは84を24で割ればよく84÷24=3.5(g)。」

 

 

このような考え方を紹介することで、8.4÷2.4でいいことの確認とともに、わる数が小数のときの筆算のやり方を説明しています。

 

そして正式な説明に入ります。

 

正式な説明は、今の教科書でかけ算・わり算が出てきたときから

その使用が推奨されている「表」を使う考え方です。

 

 

 

 

 

 

 

この問題の場合下の表のようになります。

 

  使い方を説明しますと、2.4mは1mに2.4をかけた数。

1mに対応する求めたい数(□)は、2.4をかけると、2.4mに対応する8.4gに、なる。

かけ算の反対はわり算なので、8.4を2.4でわれば答えになる。

 

というものです。

 

 

「子供の勉強を見てあげようと思ったけど、今は昔と教え方が違うみたいで教科書を見てもよくわからない」と多くの保護者さまがおっしゃるのですが、教科書にいきなりこういう考えが図といっしょにドカーンとあると、なんだろうとめんを食らってしまってもしかたがないですね。

 

私も正直、この表そんなに意味あるのかな?と疑問に感じます。

 

 

 

ここまで聞いていかがでしょうか?

 

②の考え方がいいんじゃないか?そう思われた方も多いような気がします。

 

確かにその通りで、何がよいかというと、結局、小数のわり算の筆算は同じ考え方でやっているということです。

 


今回はここまでです。話はもう少しだけ続きます。

結論はこれからです。

 

次回は、解決策を考えていきます。

 

 


以上です。

ご意見・ご感想お待ちしています。

 

富士宮教材開発

 

井出真歩



シェア歓迎します。リンクもフリーです。