うちの子文章題が苦手でどうしよう?とお悩みのお母さま・お父様へ・・・②
前回は、
1.もし、お子さんが5年生までは文章題も大丈夫だった場合、つまり「小数のかけ算・わり算の文章題」はできていた場合
についてまでお話ししました。
今回は・・・
2.もし、お子さんが小学5年生の段階、つまり「小数のわり算・かけ算」で分からなくなっていた場合
から、みていきます。
2.もし、お子さんが小学5年生の段階、つまり「少数のわり算・かけ算」で分からなくなっていた場合
→わる数による、商(わった結果のこと)のわられる数と比べたときの大小、すなわち、6を1.2でわれば商は6より小さいのは当たり前で、4を0.8でわれば商は4より大きくなるのは当たり前だ、ということをおさえられれば飛躍的にいろいろできるようになってくることが多いです。
「 ×(1より大きい数)」 → かけた結果はもとの数より大きくなる
(例)30×1.2=36
「 ×(1より小さい数)」 → かけた結果はもとの数より小さくなる
(例)30×0.8=24
「 ÷(1より大きい数)」 →わった結果はもとの数より小さくなる
(例)30÷1.2=25
「 ÷(1より小さい数)」 →わった結果はもとの数より大きくなる
(例)30÷0.8=37.5
これに関しては、小数のときも分数のときも教科書でページをさいていて、テストでも必ず出ます。しかし、消化しきれていないお子さんが多いです。
「実際、計算してみればいいからいいや、」と考えてしまうのでしょう。
しかし文章題で式を考えるとき、計算の結果がもとの数より大きくなるか小さくなるかリアリティををもってとらえられているかどうかは、大きな差になることはお分かりいただけますよね。
(家庭教師や個人塾の先生などは、子供と同じで「実際計算してみればいい」とか、あるいはこのこと自体理解しておらず、「むずかしく考えないで計算してみろ」というような指導をする方がいるとよく聞きます。実際そういう方は多いと推測されます。心当たりのある方は、確認してみることをお勧めします。)
えっ、なになに?
「そんな高レベルなことを聞きたいんじゃない。
うちの子は読解力がなくて、問題の意味すら分からないようなんだ。」
・・・ですって?
そんなことないですよ。もっとお子様の能力を信じてあげましょう。
とはいえ、不安を感じられるのはもっともです。
それなら、もう少しいろいろ考えてみましょう。
でも、その前に本当に読解力の問題でしょうか?
それを試すために、次の問題とそれに関する質問について考えてみてください。
問題)2.4mの重さが8.4gの針金があります。この針金1mの重さは何gでしょうか。
質問)この問題の答えは、8.4÷2.4で出ます。
では、なぜ8.4を2.4で割ればいいのでしょうか?
どうです?説明できるでしょうか?
「1mあたりの重さなんだから、mの方で割ればよい。」
は多少乱暴ですが正解です。
でも厳密な意味において、それでなんで1mの重さが出るかの説明にはなっていません(この問題は1mあたりの重さではなく、1mの重さを聞いています。日本の小学校の教育カリキュラムはそういうところまで考えて組み立てられています)。
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