うちの子文章題が苦手でどうしよう?とお悩みのお母さま・お父様へ・・・
なるほど、それはお困りですね。
ではどうしたらよいかいっしょに考えていきましょう。
一番多いのは、「かけ算かわり算かわからない」、わり算だとしても「どっちをどっちでわってよいかわからない」というものだと思うので、今回はこの問題しぼってみようと思います。
また、お子さんが小学校6年生という前提で話をはじめさせてもらいます(話が進む中で、前提となる学年も下がっていきますので、他学年の保護者さまもお読みください。)
安易に「それは、文章力がないからだ」と決めつける、つまらない分析ではありません。
豊富な指導実績を持つ先生方が、算数の各学年の学習内容など発達段階をもとに考察した分析です。
そのため長くなりますが(ブログでは4回に分けて掲載します)、その点はその覚悟でお読みください。
まず、次の問題で考えてみましょう。
ふむふむ、確かになかなか難しそうですね。
大人の方でも、パッと見ただけではすぐに解き方がわからなくても無理はないと思います。
理想的なことを言えば、「例えば」を考えられれば答えられます。
この問題の場合、分数で表されている数字を「例えば3dLで12㎡」
だったらどうだろうと考えます。
この場合3dLで12㎡ぬれるので1dLあたり何㎡かなので、12÷3という式は、簡単に出てきます。
とはいえ、この考え方は思ったよりも高度な考え方です。
できる子もいるだろうけど、小学生でこういう考え方を身につけられる子はめったにいないだろうなと、個人的には思います。
抽象的なものを具体的なものに置きかえてイメージをつかむ、というのは本当に高度なテクニックです。
高校生になって物理で、電気や分子の運動(=熱)など目には見えない扱いにくいものを、何も問題なくさばいていく生徒さんは、こういう能力にたけているのです。
ですから、あくまでこれは目指すべき路線ではありますが、理想は理想としておいておいて、個々の状況にあわせた現実的な方法をもう少し考えてみましょう。
1.もし、お子さんが5年生までは文章題も大丈夫だった場合、つまり「小数のわり算・かけ算の文章題」はできていた場合
→分数と小数の換算。前述の問題で言いますと
などを頭の中でできるようになると、いろいろと見えてきます。
正確な数字でなくても、分数の大まかな大きさをいつでも意識するのはとても良いことです(でも、この「正確な数字でなくても」というのが難しいんですよね。それはわかります)。
どちらにせよ、「割合」なども本当に理解するためには、分数と小数の換算はきもになるところですから、取り組んでみて損はありません。
弊社教材や、母体である井出進学塾でもでも力を入れているところです。
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