中学2年生のみなさんは「文字式による説明」という単元にとりくんでおられると思います。
多くの人が苦手とするところです。
先生たちもがんばっているのですが…
それでも、やっぱり難しいですよね。
別アプローチが必要でしょう…
中2 数学 文字式による説明
ここから考えてみたらどうでしょうか?
・・・という内容をお話しします。
そう、先生たちだけでなく市販の教材なんかもこの分野をみなさんに理解してもらおうと、いろいろとがんばっています。
それでも苦手とする人が多いです。
わかる人はほっておいてもわかりますが、わからない人は何をみてもなかなかよくわからないところです。
この単元にとりくむにあたり、この部分を認識できていないから理解が進まないのだろうということがあります。実際、弊社の母体である個別指導の井出進学塾での授業でもこれでうまくいっています。
今回のブログでは、それについてお話しします。
基本中の基本の話であり、直接的にあざやかな解法を紹介するという内容ではないので、そこらへんはご了承ください。
次のような問題を出されたと考えてみましょう。
問)3の倍数をすべて、ノートに書きなさい。
どうでしょう?とりあえずやってみましょうか。
3,6,9,12、…
無理ですね、書ききれるわけがありません。
それに中学の数学ではうまく流して触(ふ)れないようにしてありますが、3に0をかけた「0」や-1、-2、・・・などをかけていった「-3、-6、-9、…」も3の倍数です。
そう考えると、やはりすべて書くのは無理です。(考えなくても無理ですね。)
では、先ほどの問題は答えのないまちがった問題でしょうか?
そんなことはないですよね。
3の倍数をノートにすべて書くことはできます。
みなさんも少し考えてください。
・・・
3の倍数というのは…
3(←3×1)、6(←3×2)、9(←3×3)・・・など、
すべて、3に(整数)をかけた数のことです。
逆に言えば、
3に整数をかければ(「3×(整数)」の形のもの)は、すべて3の倍数です。
よって、先ほどの3の倍数をすべてノートに書きなさい、に対する解答は、
「nを整数として、3×n」となります(3×nは×を省略して3nとしていいです)。
ここで「整数」とういうのはすべての整数を表していますから、これで3の倍数をすべてノートに書いたことになります。
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