「みはじ」に関する見解 1-1

富士宮教材開発HP内の、小学生ページで「みはじに関する見解 2」というレポートをご覧いただけるようにしております。

ごもっともな意見なのですが、「1はないのか?」というお声を多数いただきました。

 

正直に言いましょう。

 

あるにはあるのですが、忘れていました。

 

今回は、

みはじに関する見解 その1

 

以前に書いたテーマですが、これでいってみます。


忘れていました、と言いましたが正確ではないですね。

 

このレポートは富士宮教材開発が立ち上がる前に、井出進学塾が意見広告として富士宮市内の一部に配布し、大きな反響を呼んだものです。

 

私としては、すでに発表してあるつもりでいました。

 

その時の文面をそのままここに掲載します。

なお、「中学受験挑戦中のご家庭の方はご遠慮ください」、というくだりがありますが、それほどたいしたことは書いてありませんので気にしないでください


うちの子「速さ」の問題が苦手でどうしよう?

と、お困りの小学6年生・中学1年生のお母様、お父様へ・・・

 (注意;中学受験挑戦中のご家庭の方は、ご気分を害されると思いますので絶対に読まないでください。)

 

 

こんにちは、井出進学塾です。

 

なるほど、それはお困りですね。

 

中学になると文字式もからんできますしね。

 

もしかすると

 

 

 

について考えられているご家庭もあるかもしれません。 


あれを使うとできるようになるかもしれない、

または逆に、勉強の本質から外れるので使わない方がいい、

とお考えのご家庭もあるでしょう。

 

 

そこで当塾の考えを、ここで紹介させてもらいます。


みはじについての見解

文:井出進学塾塾長 井出真歩

 

もちろん、使わない方がいいとずっと思っています。

 

私自身、自分が勉強するときも生徒さんの指導をする時も一度も使ったことはありませんし、使いたいと思った事もありません。

(これは、私が特別な考えを持っているということではありません。ためしにインターネットで「みはじ」と検索してみてください。「みはじは使うな」とか「みはじを使うとバカになる」など、そこまで言わなくてもいいんじゃないかという記事がたくさんありますよ。)

 

塾全体としても「みはじ」を使用禁止にしようかと何度か考えました。

 

しかし、現実に「みはじ」を使って自身がうまくいっていた先生が教えるのだから何の問題もないし、中学生になっていまさらということもあるし、特に何もしてきませんでした。(小学生相手の授業ではこれまで一切使ったことはありません。)

 

 

しかも、当塾の学歴優秀な先生(富士高(編注:地域一番の進学校)理系から大阪大学に進学。高校時代をとおして物理や数学に苦労したことなんて一度もない)という先生にこの問題を相談したところ、「何でダメかわからない。便利じゃん」という、私には到底予想できない答えが返ってきました。(これは本当にびっくりで、やっぱり独りよがりはよくない、色々な人に意見を聞かなければダメだなとつくづく反省しました。)

 

もっとも、私が今まで「みはじ」を禁止してこなかったのも、今までみてきた中で特にできる生徒の中で「みはじ」を使っていて、この生徒ならできるので「みはじ」を使っていても何も問題ないなと感じることがよくあったからでした。

 

ただし、やはりこれは特別にできる生徒なら使っても問題ないということで、やはり普通の生徒は「みはじ」にたよらず、単位の意味をしっかり理解しながら勉強していったほうがいいに決まっています。(特別にできる生徒というのは、「みはじ」に頼っても単位をちゃんと意識できるので、特別にできる生徒なのです。)

 

 

そこでやはり、「みはじ」の使用は控えることにしました。

こういうと、「そんな理想論なんてどうでもいい。点をとれるようにしてくれ。」と思われる方もいるかと思いますが、ご心配無用です。まさに、より少ない時間で点をとれるようになるように「みはじ」の使用を控えようとしているのです。

 

 

例を示します。次の問題を考えてください。

  


問)太郎さんは、毎日夕方に20分かけて600mの道のりを散歩しています。太郎さんは時速何キロメートルで散歩しているでしょうか。


 ①「みはじ」に頼った解き方でいくと

 

 

②一方、「みはじ」の使用を禁止して、そのつど「単位の意味を考えながら解く」解き方でいくと

 

⑴20分で600mなので1分あたり600÷20=30m つまり分速30m

時速は1時間(=60分)あたりどれだけ進むかなので

30×60=1800m kmに換算して1.8km よって時速1.8km・・・〇正解

 

井出進学塾の生徒は、ていねいな暗算練習を積んでいるのでこういう考え方が得意です。(すみません、7割くらい見栄を張っています。でもこういう方向に進んでいることは本当です。)

 

⑵もっと要領のいい生徒さんだと。時速っていうのは1時間あたりにどれだけ進めるかだから

・・・20分で600m・・・だから40分で1200m・・・60分(1時間)で1800m(1.8km)・・・

 

だから時速1.8km・・・〇正解

 

裏面に続く→   

 

 

 


ここまでが、表面です。

長いので、今回はここまでにして続きは次回にします。

 

本当にこんな文字ばかりのチラシ(今回の内容でまだ半分、表面です)をうって、たくさんの反響をいただきました。

 

今回の内容で、要領のよい正しい速さの問題の解き方も説明されていて、今見返してみてもけっこうすごい内容だと思います。

 

次回は裏面を

最初の不思議な「断り書き」の意味も分かりそうですね。


以上です。

ご意見・ご感想お待ちしています。

 

富士宮教材開発

 

井出真歩



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