本当はクリスマスが近いのでクリスマスネタを書く予定でした。
予定していた内容は「サンタは本当にいることを証明」するブログです。
しかし、生徒たちにその論拠を説明してみたところ、今一つ納得してもらえませんでした。
仕方ないですので、この論はもう1年温めることにします。
そこで今回は…
まさかの「ガンダム」ネタ
です。
左の女の子はIOPといって、弊社教材で活躍しているキャラクターです。今回の話とは関係ありませんが、かわいいので入れました。
ガンダムというのはあの巨大ロボットのことです。巨大ロボットというと「それは、ちがう。ガンダムはロボットではなくてモビルスーツだ。」と怒り出す人がいるくらい人気の作品です。私も好きなので、怒り出す気持ちは重々理解できますが、それでは話が進まないのでお許しください。
ガンダムにはいくつか設定上に問題があると考えられていました、最も有名なのが・・・
そもそも、巨大ロボットは存在しえない。
というものです。
例えば本体が「鉄」なら「鉄」で、できているとしましょう。
体全体の重量は相当のものになります。「鉄」の足では支えきれずつぶれてしまうそうです。
「夢のないことを言う科学者がいるもんだな、科学者とは夢を追うものだろ。」
と初めてこれを聞いたとき憤慨したものですが、理にかなっているので反論はできませんでした。
1990年代に入り、新しくガンダムシリーズが再開されてこの問題が解決されました。
ガンダムとはもともと「超大型ロボットを可能にしたガンダニウム合金からつくられたロボットの総称。」だったという設定が加わりました。そうですよね。大型ロボットは不可能というのではなく、どうすれば可能になるか考えないといけないですよね。
ガンダムの設定で(ガンダムだけでなくほとんどの漫画やアニメでそうですが)もう一つよく問題とされるのが、ガンダムを操る主人公たちの年齢が低いことです。12~14歳くらいの設定のキャラがガンダムを操り戦っています。大人びたキャラも出てきますが、そういうキャラもだいたい18歳くらいの設定です。
これは仕方ないことといえば、仕方ないことです。
漫画やアニメを楽しむのは主として子供たちです。小学生の子供たちが感情移入しやすいように、主人公たちの年齢は無理にでも下げておくのが定石です。(ワンピースは、少年漫画の中では主人公たちの年齢が最初から高めです。それでもあの人気なので、いかにすごい作品化がわかります。)
こういう作品も商売として大きなお金が動いて成り立ちます。それは決して悪いことではありません。キャラグッズを買い求めるのは、主に小学生やその下の年代の方たちなので必然的にこうなります。
この年齢が低すぎるのではないか、という問題も解決しています。
初期ガンダムの段階で解決していました。ガンダムは特殊な機械なので・・・
少年の特殊な感性(感受性)がないと操作できない
大人になると、技術は身につくかもしれませんが、感性が落ちてしまっているのでもはやガンダムは操作できない、という設定です。
むちゃくちゃな理屈と思われる方もいるかもしれませんが、私は全面的に賛成です。
この仕事をしているからでしょう。
中学生や高校生のがんばっているみなさんをみていますと、私がすでに失ってしまった感性を持っているなと感じることがよくあります。
この仕事を始めて高校の学習内容も見直し、技術的には私も高校生のときより高いものを持っています。
ですからこそ分かるのですが、これだけの内容を3年で身につけろというのはかなり無理な話です。
少なくとも大人がやってみようとしても無理でしょう。
やはり若い人たちには特殊な感性があるとしか考えられません。
(自分自身、大学受験のとき研ぎ澄まされた感性で特別なことをやっていた覚えがあります。)
中学3年生の受験生のみなさんもそうですよ。
そういう視点で、入試の過去問などをみてみましょう。
勉強とはコミュニケーション能力を高めるためにするものです。
出題者(問題)が自分に何を求めているのか、それを受けとめて、今自分の持っているものを相手にできるだけわかってもらえるように伝える努力。このように努めることではじめて自分に足りないもの、何をすればよいのかなどがみえてきます。
受験は真摯に取り組めば、必ずやみなさんの将来の大きな財産になるでしょう。
以上です。
ご意見・ご感想お待ちしています。
富士宮教材開発
井出真歩
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